痔の日帰り手術

痔には痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔、肛門周囲膿瘍)の3つがあります。当院では、いずれの痔に対しても日帰り手術を行っております。

■痔核(いぼ痔)

痔核はできる場所によって、内痔核と外痔核に分けられます。内痔核は肛門の内側、外痔核は肛門の外側にできるものです。内痔核が大きくなると外痔核を伴うようになります。
当院では、内痔核に対しては、まず保存的治療を行います。これで効果がなければ、内痔核に対してはジオン注射(ALTA治療)を、内外痔核に対してはジオン注射(ALTA治療)+結紮切除術を行います。また、ジオン注射(ALTA治療)が難しい妊婦さんなどにはゴム輪結紮療法を行います。



■裂肛

肛門の出口付近が切れて起きるのが裂肛です。特に硬い便が出た後に起こることが多いです。これを繰り返していると肛門狭窄が起きます。痔核と同様にまずは保存的治療を行い、それでも良くならない場合には側方内括約筋切開術(LSIS)を行います。



■痔瘻

痔瘻は直腸と肛門近くの皮膚の間に膿がたまり、管が出来てしまう状態を言います。膿が沢山溜まった状態を肛門周囲膿瘍といい、痛みと発熱があります。これに対しては切開排膿術を行います。その後、膿が溜まっていた部分にトンネルができて痔瘻となります。痔瘻は単純なものと複雑なものとに分けられ、当院では、単純な痔瘻については、タイミングを見計らい、シートン法を行っております。複雑な痔瘻の場合には近隣の病院を御紹介致します。


痔の日帰り手術の安全性と確実性

今までは、痔の手術は、術後に痛みや出血があるので、入院で行ってきました。しかしながら、最近は、治療方法、とくにジオン注射(ALTA療法)の普及に伴い、日帰りで手術を行うことが増えてきました。ジオン注射(ALTA治療)の特徴は、注射するだけなので、“切らずに直す”ことでした。当院では、より痔の再発を抑えるべく、痔の内側にジオン注射(ALTA治療)を行うのに加えて、痛みは多少ありますが、あえて痔の外側の切除を行っておりおます。

手術の流れ

手術当日は絶食で来院していただきます。

手術の際は、局所麻酔に加えて鎮静剤の投与を行います。手術にかかる時間は10分から30分程度で、手術中、痛みはほぼありません。手術後は2時間程度休憩していただきます。

手術翌日か翌々日に来院していただきます。

そこで問題がなければ、その後は2週間~3週間ごとに通院して経過を見ていきます。

手術当日から通常に近い日常生活を送ることが可能です。

硬い便が出ないよう、また、いきまなくても便が出るように排便を管理することが重要です。痔の薬に加えて、適宜下剤を処方致します。
また、仕事については手術の翌々日ぐらいから復帰できます。ただしこれは一般的なデスクワークの場合で、力仕事に関しては、手術後数週間は避けたほうが良いです。